
桜とアイリスにゼンマイをあわせて、アクアガーデンホテル福丸様「生粋」のみなと大通り公園に面した窓辺に生けました。
今週のお生花お稽古花材が、桜とアイリスの正風体二種生けでした。早くも?!と思い、使うかちょっと悩みましたが、お花屋さんによると年末から出回っているそうです。生けあがると華やかに美しく皆さんにも好評でした。


もう少し枝を落とした方がいいなと反省しつつ、元気な蕾がもったいなくてなかなかハサミを入れられないことも多いです。
ご縁があって、先日鹿児島県表具内装組合連合会様講習会で講師をつとめました。表具のお仕事には茶道や華道とのかかわりが深く、心得があることは大切なこととかなり前からお話をいただき、1年半ほど前には日程が決まっていた講習会。お正月明けは比較的お時間に余裕がある時期なのだそうです。
新型コロナウイルス感染防止対策に万全を期しての実施となり、参加いただけるものか心配していましたが、おかげさまで皆さんと楽しく「お茶会でのお茶のいただき方」「いけばなの見方・考え方」学ぶ一日となりました。
先週末は用件があり姶良方面へ足を運びました。帰りに和紙ギャラリー(蒲生町)へ「鹿児島のガラス作家6人展」、初めての冬の開催を拝見してきました。新型コロナウイルスの影響で恒例春夏の開催がかなわなかった…でもとても魅力的な“冬のガラス”たちが並んで素敵な展示になっていました!
赤い突起の輝く“ショットグラス”(森永豊さん)を連れて帰ってきました。私には花器に見える…というわけで、グロリオサを入れて小さなクリスマスを。
師走も既に3分の2を過ぎていこうとしています。今年は何をしたという実感も乏しいまま、あっという間に過ぎ去っていこうとしています。街中を歩くことも少なく、クリスマスの訪れもどこか遠く感じます。
そんな中、先週のお稽古花材はクリスマスイメージで赤いグロリオサに白シダ(乾燥脱色)をあわせました。いけばなではもちろんお花そのものの季節も大切に考えますが、季節の行事にあわせて花を選んで生ける楽しみもあります。
写真は毎週生け込みに伺う鹿児島信用金庫様の今週のお花、花屋さんの組んだ花材を生けますが、枝ものはヒイラギでクリスマスのイメージが上がります。白シダと真っ赤なヒペリカムで仕上げてみました。
いけばなは生きものなので枯れたり傷んだりしてきたら片づけます。生けるときは全体のバランスを考えて落とす枝葉や花もあります。主役にはなれないけどまだまだ元気な枝や花を、ちょこちょこ集めて小さな器に入れて飾ります。
窓辺で目を楽しませてくれて、主役よりうんと長生きしたり蕾が花開いたり時に実を結ぶまで頑張ってくれたり…いろいろ驚きを届けてくれます♪今回はマユミの実、いつの間にかはじけていました!庭にあってもなかなかはじけるところを見られず、生けるときははじける前のほんのりピンク色のものを使うので、顔を出した濃い赤の実はちょっと珍しくうれしく感じます。もうしばらくこのままで楽しみたいと思います。
「感染拡大防止のため、作品の拝見や写真撮影はできません」
今年は積極的な告知を行わず、事実上参加者は限定的な巡回講座となりました。11月21日は鹿児島市中央公民館にて、鹿児島支部主催の『いけばな池坊巡回講座』でした。通常は朝からのところ午後からの開催、様々な感染拡大防止対策を行いながらいつもと異なる雰囲気でした。
講師は森部隆先生、時間短縮でもありいろいろ難しいであろうと思われるところ、パワーあふれる楽しい講義とデモンストレーション!本当にありがとうございました。来年の巡回講座ムービーも楽しみです!!!
▼池坊公式YouTubeチャンネルにて、2020年度巡回講座上映ムービー「生花正風体の陰と陽」のダイジェスト版をご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=N1u5TV9erkg